盲導犬の使用者さん達の中には、学校や施設、各種団体などへ出かけて行って、盲導犬や障がい者の理解を深めていただけるようにと、啓蒙活動をしておられる方たちがおられます。最近では、小中学校でも、福祉に対する教育に力を入れ始めましたので、出かけられる機会が多くなっているようです。下の写真は、ある中学校での福祉体験学習の様子です。
そんな啓蒙をされている、盲導犬使用者さんたちに聞かせていただいたお話から、わたしの理解していることを書かせていただきます。
まず、盲導犬にできることは、障害物を避けて歩くこと、交差点や道の角へ来たことを知らせること、段差を知らせること、目標物まで誘導する
(to the door など)ことです。
多くの方達が、盲導犬は道を覚えて使用者さんを連れて行ってくれていると思われているようですが、それは違います。盲導犬の使用者さんが道を覚えて盲導犬に指示をお送ります。盲導犬は指示を受けたとおりに動きます。そして、その中で障害物をよけたり階段や交差点や信号で探して止まって教えてくれます。使用者さんの知らない所では、地図がイメージできませんから、どっちへ歩いて良いか分かりませんし、ご自分の居られる位置を見失った場合などは、指示が出せなくなります。そんな様子の使用者さんに出会われたら、「お手伝いしましょうか?」と声を掛けてあげてください。使用者さんをご案内するされる場合、ハーネスのハンドルをもったり、リードを持っての誘導はしないでください。そうされますと、盲導犬の使用者さんも盲導犬もとても歩きにくいので困られます。また、盲導犬に命令をして誘導をしようとする人もおられるようですがが、そうされると、盲導犬はだれの言うことを聞いたら良いのかわからなくなってとまどってしまったり、気がちってしまい盲導犬の使用者さんの言うことを聞かなくなることがあるので困まられます。一緒に歩いてご案内される場合、(手引きでご案内する場合)あなたの、左肘の辺りか、左肩の辺りを持たせてあげてください。初めてご案内する場合やガイドに不慣れな場合なども、手引きするのが良いかもしれません。(声でご案内する場合)、そばを歩きながら、「真っ直ぐです。左です。45度ぐらい右。左11時の方向」などと指示をしてください。そして、エスカレーターや階段は4〜5メートル手前から、「もう少しで、エスカレーター下りです・下り階段です。エレベーターです。狭くなっています」などと声掛け、特に下り階段・エスカレーターでは「ここからです」と注意を払ってあげてください。
盲導犬が仕事中(盲導犬の仕事中は体にハーネスを着けています)は、盲導犬にはだまって触ったり声をかけたりしないでください。盲導犬は盲導犬になってからは、電車の中やバスの中レストランなどいろんな場面で、人と出会ううことが多いいので、小さいころからパピーウォーカーさんと言って、一般家庭のボランティアさんが愛情をかけて育ててくださっています。そのため、人間が大好きなのです。ですから、触られたり声をかけたりされると嬉しくて仕事を忘れてしまいそちらの方に行ってしまいます。そのため、ある使用者さん私は階段から落ちられた経験が有る方もおられます。思わぬ危険な場合も起こりえますので、盲導犬にはだまって触ったり声をかけたりしないでください。
盲導犬には、食べ物を与えないでください。盲導犬はドックフードで健康管理をしていますし、人から物を貰うとレストランなどに入った時に、テーブルの上においてある物をだまって取って食べる習慣がついてしまう可能性もあります。使用者さんは目が見えないので、勝手に何でも食べたりしても盲導犬に注意することができないので、レストランに迷惑がかかり、入れて貰えなくなるようなことにナっては困ります。
最後に、犬の散歩中盲導犬に出会われたら、リード(鎖)を短く持って盲導犬に近寄らないようにしてください。散歩中の犬に胸を噛まれて、その恐不振から犬と出会うと恐くて震えて動けなくなってしまった盲導犬もありますので、気を付けてあげてください。
また、視力障がいがあると何らも出来ないのではないかと思われている方が多いようですが、多くの視力障がい者さんは、普通の人と変わらない行動をとられています。着替え、洗面、掃除、洗濯、入浴、食事の支度などの家事、日常の事はほとんど一人でされます。点字を読まれる方もおられますが、文字情報を音訳するパソコンとスキャナーを使って、通常の活字を読まれますし、メールの交換、インターネットもされます。ある方は、「包丁を使っていて、目の見えていたときよりも、指を切らなくなったかもしれない。もちろん時間はかかるようにはなったけど、かえって丁寧に使うからだろう」と言われてました。また、食事は、「自分で食べないとおいしくない。多少こぼすかもしれないけど、自分で食べるようにしている」とか、見えなくても、観光に出かけられます。現地へ行って人の話を聞くことで、初めて伝わることがある。人と出会うこと自体が楽しい」とか、見ること自体は出来ないけれど、手で触ったり、耳で聞いたりしてそれを補って、ほとんどの事をこなされている方が多いようです。
誤解を恐れずに言わせていただくと、障がいをお持ちの方達を見させていただいて、確かにかなり不自由そうではあるけど、障がい=不幸では無いんだなぁと教えていただいています。障がいをお持ちの方達を大切にしながら、共に助け合って生活のできる社会になれば良いなぁと、そのために、極わずかではあるけれど、自分に出来る事をさせていただけたら良いなぁと思っています。そして、これからも微力ですがこんな下手な文でも書かせていただけらと思います。