元 盲導犬候補生 ソラ アズキ
& お友達ワンコ達

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*盲導犬不適格犬(=キャリアチェンジ犬=リジェクト犬=盲導犬向かなかった犬)を飼おうかと検討されている方のために

ソラ2005年2月
ソラ 犬種 : ラプラドールレトリバー
2003年9月25日生まれ

 盲導犬の候補犬として訓練所などで生まれた犬の全てが盲導犬になるわけではありません。訓練を受け盲導犬になれる犬は3割〜4割だというのを聞いたことがあります。今、現役の盲導犬は1000頭ほどだと言うことですから、約2000〜2500頭(老犬も含めるともっと多いかも)の、盲導犬不適格犬がいるという事になります。
 候補犬は、盲導犬に適した性格を持った親犬から生まれ、生後約2ヶ月から1歳頃までパピー・ウォーキング(ボランティア)に出され、その後、訓練所で盲導犬としての適性評価を受けます。その結果、盲導犬に向いていないと評価された犬が不適格犬(キャリアチェンジ)となるわけです。たとえ訓練の結果、人の命令に忠実に動く優秀な犬であっても、盲導犬には向かない性格を持っている場合は、盲導犬にはなれない言うことです。そして、キャリアチェンジする犬がすべて家庭犬(ペット)となるわけでなく、それぞれ犬の適性(性格)によって、介助犬、麻薬探知犬などになる犬もあります。
  家庭犬となった犬たちのために誤解しないでほしいのは、不適格犬=ダメ犬ではないということです。この評価はあくまで盲導犬に限定した適性評価で盲導犬には向いていないと判断されたということで、彼らの可能性を否定するものではありません。ソラは結構賢い犬ですよ。犬を見たりいろんな臭いがすると、どっかーんと走り出しますが・・・^^;
 家庭犬となった犬たちは盲導犬としての歩行訓練をまったく受けていない犬もいますから、盲導犬のような振る舞いを期待してもできません。また、長い間一緒に暮らす家族の一員として迎えるのですから、途中で「やっぱり合わないので飼えません」では困ります。責任を持って、一生愛情を注いであげていただきたいと思います。

 そこで、日本ライトハウスさんでは面会方式をとっておられます。お見合いに行き、一度対象の犬に会ってキャリアチェンジの理由や性格などについて聞かせていただき、一生飼う決心をしてから契約するようになります。
 盲導犬になるために選ばれた賢い犬たちの子供である、盲導犬不適格犬のことを広くご理解いただき、盲導犬育成の一部を荷いながら、その犬との楽しい生活をお送りいただければ幸いです。

 盲導犬になるための適正  こんな性格の子の場合、盲導犬に向かないと判断されるようです。

  • 警戒心が強いあまり、人が多く居る所へは出て行けない。行けても、おどおどしてしまう。
  • 人や動物などに出会うと、喜びすぎて集中できなくなったり、吠えしてしまう。
  • 音に敏感すぎて仕事に集中できない。たとえば、歩行中に、雷や花火の音、工事の大きな音に反応して指示以外の動きをしても困りますし、飛行機や、船のエンジン音などを怖がるようでは、旅行には、出かけ難くなります。
  • 乗り物酔いや、トイレが近いというのも、出かけ難いてす。
  • 身体が弱い場合も良くありません。
  • そして、犬にとって一番大変な事かも知れませんが、不服従しなければいけないケースがあります。
    信号機のある交差点で、視覚に障がいを持っておられる方たちは、人や車の動きを耳で聞いて判断していらっしゃるのだそうです。
    赤信号中でも、たまたま車が来なくなったら、信号が変わったのかと、まれに判断を誤る事があり、赤信号であっても盲導犬に「行きなさい」と 命令をしてしまう事が在ります。
    盲導犬は、常にユーザー(持ち主)さんの命令に忠実に動きますが(服従)、このような危険を感じた時は、盲導犬は自分の判断で、命令にそむいて「行きなさい」と命令されても動かず(不服従)、ユーザーさんを守らなければなりません。こんな事までも求められるのです。
    尚、犬は、色盲なので、信号の色は判断できません。車や人の動きで、考え判断するのだそうです。

これらすべてをクリアーできる犬だけが盲導犬に適していると判断されます。ですから、適正判断は、とても難しいのです。
* 赤信号なのに、車が途切れたから渡って良いだろうと勝手な判断で信号無視して渡る人がいたらどうでしょう。もし、そこにユーザさんがおられたら、ユーザーさんや盲導犬が判断を誤り赤信号を渡り、危険にさらすことになりかねません。
もし、あなたが交差点でユーザーさんに出会われましたら、「信号が変わりましたよ。まだ変わってませんよ。」などと、気軽にお声をかけてあげてください。

不適格犬を飼うのにふさわしい家庭とは (日本ライトハウスさんの場合)
・ワクチン接種・駆虫などの投薬が可能であること。
・年一回の健康診断を受け健康管理が可能であること。
・犬の身上(住所など連絡先の変更、病気、死亡など)に変化があった場合、訓練所への連絡が可能であること。 ・家の中で飼え、留守がちでないこと。

不適格犬を引き取る手順 (日本ライトハウスさんの場合)
・申込、問い合わせ(電話など)
・不適格犬引取り希望登録
・待機(半年〜1年)
・譲渡する不適格犬の決定
・譲渡(訓練所まで犬を引き取りに行く)

さらに詳しくは、日本ライトハウスさん(大阪)もしくは、お近くの訓練所のホームページをご覧ください。

 我が家が、不適格犬(ソラ)を引取るようになった経緯などを次のページに書かせていただいていますので、ご覧ください。

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盲導犬を取り巻くボランティアあれこれ

☆ パピーウォーカー
 盲導犬の候補生を、生後約2ヵ月から1歳頃まで自宅で預かって、愛情いっぱいにお世話するボランティアです。
 留守がちでなく、部屋の中で飼えるなどの条件があるようです。

☆ ブリーディングウォーカー
 出産前後のメス犬と、生まれた子犬を預かるなど、出産のお手伝いをしたり、出産時以外の時期に繁殖犬(盲導犬のお父さん犬、お母さん犬)を預かってお世話をするボランティアです。

☆ リタイア犬ウォーカー
 盲導犬は、10歳から12歳になると、盲導犬としての役割を終えます。引退した盲導犬を家族として迎え、愛情を持って最後まで暮らすボランティアです。

☆ キャリアチェンジ犬ウォーカー
 盲導犬として適性がないと判断された犬を、ペットとして新しい家族の一員として迎え、最後までしっしょに暮らします。私がそれに当たります。

これらの他に、犬舎などの清掃やフリーランの整備をするボランティアや街頭募金やイベントのお手伝い、募金箱の設置、寄付などなど多くのボランティアさんたちの篤い思いによって盲導犬を育てる事業が支えられています。もし、少しでも興味がおありでしたら、全国の盲導犬訓練施設さんのホームページへのリンクもありますので、お近くの訓練所へぜひ問い合わせてみてください。

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