ポチがうちへやってきた当時、我が家には、僕が大学時代に友達に半ば無理やり友達から押し付けられた元、捨て犬のムクというメス犬がいました。そのムクが魅力的だったのでしょう、ムクの所へ遊びに来るようになったのがポチです。
ポチは、捨てられたのか、迷子になったのか判らないのですが、おうちへ帰るような気配がありません。何日かうろうろしている間に痩せて来るし、このままにしておいたら保健所へ連れて行かれそうだし、そうなるのは、絶対にかわいそうだということで、とりあえず我が家で保護。地元のミニコミ紙へ、保護していることを何度か載せましたが音沙汰なし。結局、そのままうちで飼う事になりました。
飼うのは良いけど、名前が判らない。思いつく限りの犬の名前で呼んでみましたがどの名前を呼んでも反応なし。仕方が無いので、最も犬らしい名前で呼んでやろうということで、「ポチ」と命名。
飼う事を決めてから、獣医さんで健康診断を受けに行った時に、獣医さんに年齢を聞いた所、おそらく四〜五歳だろうということでした。そして半年後の4月、狂犬病の注射を受ける時に、五歳の犬として登録、誕生日が分からなかったので、とりあえず平成2年4月1日生まれとして届けを出しました。そうやって、ムクとポチ 2頭を飼う生活がスタートしました。
ポチは、とにかくおとなしくてやさしい性格の犬です。だけど、繋がれている事は嫌いで、よく鎖を切って脱走しました。絶対切れないような金属の鎖を何回も何万回も引っ張っているうちに、鎖がちびてきてそのうちに切ってしまうんです。凄い根気の良さです。夕方は、庭に話してやっているのですが、庭から出れないように板で垣をしていても、ガリガリかじって穴を開けて出て行くし。穴をあけられないように、金網を張っておくと、地面を掘って抜け穴を作って出て行くし、1m50cmセンチほどの塀に
よじ登って出て行ったりと、いろんな手口で脱走をしてくれました。その度に大捜索? 数キロ離れた田んぼや山の中で発見したこともありました。
2006年11月ころに、咳を頻繁にするようになりました。始めは、寒くなってきたし年寄りだから気管支炎にでもなったかなぁと思って様子を見ていましたが、一向に良くなる様子がないし、どうも、のどや胸を締め付けるような濁った感じの咳で苦しそうなので獣医さんに見ていただきました。
診断の結果は、睾丸のガンが胸に転移して、鶏の卵くらいの大きさになっていて、年齢や状態から判断して手術はできないとの事でした。そういえば、以前から睾丸が「なんだか大きくなったような気がするなぁ」と思ってはいましたが、それがガンだとは思ってもいませんでした。反省。
そこで、とにかく咳を沈め胸を楽にしてやるのが最善だと判断。そのお薬と痛みを鎮めるお薬をもらい飲ませることでかなり落ち着き楽になりました。
ところが1月末になると心臓や足もずいぶんと弱ってきて、また苦しそうな弱々しく咳をするようになり、少し歩くと息が上がってハアハア苦しくて一休み、また少し歩くとハアハア苦しくて一休みと言う状態になってきました。
そしてついに、ウンチをしようと気張っている最中に力尽きて転倒、そのままとても苦しそうな呼吸をして1〜2分ほど動けず起き上がれないという日が3日ほど続きましたが、
お薬の量を変えていただいたことで少し元気になり、少し歩くと息が上があがるものの以前ほど苦しくなくなり倒れずにワン・ツーもできるようになりました。
2月になって検査をしていただくと、胸の病巣は大きくなっていないとのことで、病巣を抑える薬は少なくし、代わりに心臓の働きを助ける薬をプラス、それと痛みを鎮めるお薬をもらい飲ませることになりました。
その後は、足は弱っているものの比較的安定して、天気の良い日は外に出して欲しくて吠えたりもするほど元気になりました。冬の寒さは体に応えるようでしたが、暖冬のおかげで無事2月3月を乗り切ることができました。
薬の影響で、おしっこが近くなっているポチですが、
時々、夜中に「トイレに連れて行け」って起こされます。で、トイレすんだら、こっちは速く寝たいのに、すっきりしたポチは、しばらく庭を散歩しないと寝てくれません。おしっこが澄んですぐに寝かそうと家に入れると、こちらが寝かかった頃に、また、「散歩に行コー」って、吠え出します。仕方ないので、満足するまで付き合うことに・・・ それで満足したポチは良く寝てくれるけど、僕の方は冬場は特に、これで体が冷えてしまい、それから、なかなか寝れなくなって・・・
'07年4月に入っても病状が落ち着いていているのか比較的元気に感じます。そこで暖かい日は、比較的長い時間庭を散歩するようになりました。それでも、あまり長い時間散歩すると疲れるのか、食欲がなくなるので様子を見ながらボチボチにさせています。
そんなポチも、暖かくなるにつれ、病状は安定してきました。そんなポチですが、 少し痴呆が進んできたせいか、体が弱っているせいか、とにかくよく寝ています。 良く寝ていて、あんまり静かだと、不安になる時があります。時々心配になって、「息してる?」って覗き込んでいます。 そーっと近づいて、「あー・・・ ちゃんと息してるわー」ホッ 特に弱っている時はそうでした。 老犬を飼われてる方は、皆さんこんな経験をされてるんですねー
ポチとソラは、とても仲良しになりました。ソラは、ちゃんと先輩のポチじぃに敬意を払っているようですし、甘えるように、なにか話をしている時があります。 ポチも、もしどこかの家で暮らしていたとしたら、ソラと同じで、家族がもう一つあるって感じなんですよね。そんな話を2匹でしているかも知れませんね。 「今が一番楽しいね」「だね」って2匹で言ってる声が・・・・ 2匹が仲良しなのも、意気投合するのも、同じ経験を持つからかも知れません。
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'08年8月15日 去年の夏、この夏は何とか乗り越えて欲しいなぁと思っていましたが、それを乗り越え。この冬は、もうだめかもしれないと思っていたのに、それも乗り越えてきました。でも、少しづつ食欲は落ちて、体はやせてきています。夏前頃からは、少し食べ過ぎると、戻したり、下痢をしたりします。だんだん足の力がなくなり、立ち上がるのが大変になって、だんだん弱ってくるのが判ります。トイレも不規則になり、夜中に起こされることも頻繁になってきました。ですから、もうこの夏は覚悟しないといけないなーと思っていましたが、予想に反して弱ってきてはいるものの、まだ何とかかんばっています。どんどん、予想を裏切って長生きをしてくれています。この暑さももう少しだと思いたいです。少しでも早く涼しくなってくれれば、この夏も乗り越えられそうな所まできました。 |
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'08年8月31日午前3時 僕たちのこころを和ますために天使としてやってきていたポチが天国へ帰っていきました。余命宣告をされてから1年10ヶ月、医師の診断を覆し続け本当に良くがんばりましたが、とうとう力尽きたって言う感じでしょうか。5日前から食欲がガタンと落ち食べられなくなって弱りだしました。入院して点滴もしてもらったりもしたのですが回復せず弱る一方でした。最後は自宅に帰って半日ほど家族と一緒に過ごした後、帰って行きました。 |