2008年8月4日 兵庫県赤穂郡上郡町で行われた、サマー ボランティア スクールの「視覚障がいについて理解!!」で、赤穂のN・さんとホーミー君、赤穂のSさんとトゥルー君がお話をされました。
赤穂のNさんとホーミー君、赤穂のSさんとトゥルー君、いつも、お2人と2頭のコンビで、学校や各施設などへ視覚障がい者や盲導犬のことを理解していただくために、お話をしに行かれています。先日行われた、サマーボランティアスクールの写真を使いながら、その様子を紹介させていただきます。
赤穂のNさんは、啓発で子供存たちにこんな話をされるんだそうです。
46歳のある日、職場で事故に遭いました。その事後で、身体のどこにも異常はなかったのですが、眼が見えなくなりました。
でも、必ず直ると信じて治療していたある日、ドクターから「失明」と聞かされました。だけど、まだ、信じられません。失明したことを なかなか受け入れることが出来ませんでした。
それからは毎日、イライラびくびくした日々を送りました。外へは、怖くて出られませんでした。 それと、友達や、近所の人に眼が見えない事を知られるのが
たまらなく恥ずかしく想っていました。 家族には、毎日のように、暴言を浴びせたり、お酒をたくさん飲んだりもしました。
2年ぐらいたって心が少し落ち着いて来た頃、労災保険から盲導犬の話があり、訓練に行く事に決めました。 そして、1頭目の「さくら」と出会いました。
盲導犬と生活するための訓練は、私には とても大変でした。眼が見えなくなって、あまり間がないので、洗濯や、部屋の掃除、盲導犬の洗い方やブラッシングの仕方など、いろいろんなことで困りましたが、
他のみんなが行なっていらっしゃるのだからと、がんばりました。それは、なによりも ぜひぜひ「さくら」と暮らしたかったからです。
私にとって、盲導犬と暮らせると言う事は、宝くじに当たったようなものです。日本に1000頭ほどしか居ないのにもかかわらず、私の所へ来たのですからね。
今の「ホーミー」は、私にとって2頭目ですから、訓練は、そんなに大変だとは思わずに受けられました。 さくらとホーミーに出遭えて、私の心は落ち着きを取り戻しました。いろんな所へも出かける勇気が湧いて来ました。
そして、周りの人とのコミュニュケーションもうまく取れるようになり、楽しい毎日が送れるようになりました。今では週に1回、ホーミーとハンドベルの練習に通っています。そこでは、トゥルーに遭えるので、ホーミーもごきげんです。
デイサービスセンターや、子供さん達のコンサートで、演奏させていただき、盲導犬の啓発もできて、一挙両得です。盲導犬を持てて本当に良かったと思っています。
こんなお話の後、ガイドの仕方をみなさんに体験してもらいました。
赤穂のNさんとホーミーくんと奥さんで、歩き方の見本。
一般的に、盲導犬は使用者の左側を歩きますから、 (両側を歩ける犬や事情により右側を歩く犬も居るようです) 目の不自由な方の右側に立ち、肩か肘を持ってもらって、一歩前を歩きます。
こうすることで、肩や肘の動きで、歩いていく方向や、 階段などの段差の大きさを感じながら歩く事が出来ます。
この歩き方は、盲導犬ユーザーと歩く時だけでなく、 目のご不自由な方をガイドする場合でも、こうして歩きます。
次に、ガイドの仕方を体験してもらいます。
子供さんのガイドで歩く赤穂のNさんとホーミー
「勇気を出して、上手に案内をしてくれました」
「いつもの慣れてる道は、赤穂のNさんとぼく(ホーミー)で歩けます。
でも、知らない場所では、皆さん手伝ってくださいね。
『なにか手伝いましょうか?』って声を掛けてくださいね」
盲導犬は、曲がり角、階段、障害物などに近づくと減速、少しゆっくり歩いて「何かがあるよー」って知らせから止まります。
左の写真のように下り階段の場合、階段直前で一旦停止。ユーザーが白杖で階段を確認。GOの命令で前足が一段降りた所でもう一度停止。そして、白杖で段の幅と高さを確認し、GOの命令で再び降り始めます。逆に段を上がる時には、一旦停止後、前足が一段上がった所で止まり、ユーザーが確認できればGOで再スタートします。
また、曲がり角では、その曲がり角の方向に体を向けて止まることで、ハーネスも横を向いて止まりますから、それで、角へ来たことが分かります。そして、頭の中の地図で判断して、行きたい方向を指示します。ここは真っ直ぐとか、ここは左とかを盲導犬に指示をして歩いて行きます。この時、教えてくれた方向を命令すると、ご機嫌だそうですが、真っ直ぐ(STRAIGHT)だと少し残念そうなんです。
このように 賢く正確な動きをする盲導犬でも、目を合わせられると気が散って、正確な動きが出来ない場合があります。それで、危険を知らせることができなければ、重大な事故につながる場合もあります。特に階段を下りる時が最も危険ですので、階段では、盲導犬と決して目を合わせないでください。実際に、それが原因で階段から落ちて大怪我をされたユーザーさんがありますので、注意をお願いします。
手引きする時も同じで、「もうすぐ下り階段です」などと階段があることをお知らせし、一段目で止まるかゆっくり通過すると、肩や肘の動きで階段の位置や高さを知り、歩いて行くことが出来ます。
子供さんのガイドで、階段を上がる、Sさんとトゥルー
トゥルーが周りで働いていても、おとなしく待っているホーミー
エライね〜 どっちも
目のご不自由な方は食事の時などの時、テーブルの上に出された物を見て確認することが出来ませんし、器を触るだけでは何があるのかわ判かりません。それで、テーブルのどの位置に何があるのかをお知らせする必要があります。
左の写真は、そんな説明をするお子さんたちの様子です。
食事の品数が多いと、右 左 真ん中 手前などではは なかなか うまく説明がしにくいので、時計をテーブルに見立てて、何時の位置に何があると言うように説明させてもらいます。
また、お醤油やソースを掛ける必要がある場合、好みを聞いて掛けさせてもらったり、わさびを溶いたり、料理の飾りなどで食べられないものが器に入っているときは、「飾りを除けます」って言って、除けさせてもらったり、食べやすいように器を並べ替えさせてもらったりしながら、一緒に楽しく食事をさせてもらいます。
今回は、点字の勉強にも参加されたそうです。点字を打つのは、結構力が要って文章を打つのは結構大変なものですが、 そんな大変な思いをしながら、この時間の最後には、自分の名前をタックシールに打たれたそうです。
それにしても、こんなのを触って、読み取れるなんてすごいですよねー みんなさん、おつかれさまー。 良い体験が出来てよかったですねー

